Greeting

ごあいさつ

ここで少しだけ、
私の石に対する想いを書かせていただきます。
子供のころからすぐ傍に、
ゴロンと大きく割っただけの石が、いくつも積み重ねられていました。
触るとすぐ手が切れてしまいそうで、
また、圧しつぶされるような緊張感を持って接していました。
その石は、何万年、何億年という長い時間の中を生きて来て、
長い眠りから現在の私たちが掘り出し、叩き、研磨し、目を覚まさせて、
いろんな色、表情を持たせています。
生き物のように愛情を持って向き合い、
心を込めて接すると、表情が柔らかくなり、
温かさも感じることが出来るようになります。
このように石に接しながら、ひとつひとつの仕事に気持ちを込めて、
今でも気が抜けず緊張感を持ち続けながら、
皆様に、石の様々な感触や表情を見ていただき、
味わっていただけるものを、提供していきたいと考えています。